2015年3月29日日曜日

フランス首相公邸見学記



フランスでは9月の「文化遺産の日」には
一般公開されていない歴史的建造物の数々が公開されます。
現在フランス首相公邸として使用されている Matignon館 を見学しました。
館は1725年Matignon伯爵によって、子息のValentinois 公爵への贈り物として
建てられました。その後ナポレオン1世が購入したり、オーストリア帝国が
購入してオーストリア大使公邸として使用されたこともありましたが
現在はフランス政府の所有、フランス首相官邸として使用されています。
こちらはヴァーレンヌ通りに面した正門です。外からは高い塀と門で遮られ中を
垣間見ることはできません。



こちらは門から中にはいったところです。


右側の入り口からはいるとすぐに階段があります。壁面は大理石のように見えますが
一部は描かれたもののようにも見えます?





この部屋はナポレオン1世の時代の家具が置かれています。
典型的なアンピール様式の家具です。テーブルには美しい石の象嵌細工が
施され真ん中にはナポレオンのNのイニシャルが象嵌されています。


天井にはナポレオン1世の時代に好まれた
クリスタルガラス製、滝型シャンデリアが飾られています。
シャンデリアを吊るすための長いチェーンに
クリスタル・ガラスのビーズが通されているのですが
その様子が滝のように見えることから名づけられました。


首相の執務室
居心地のよさそうな部屋ですね。


最先端の設備が施されているようなデスク


会議室


会議室にはひときわ大きなタペストリーが飾られていました。
この部屋はピンクがメインカラーです。


こちらの部屋は黄色がメインカラーです。
天井にはクリスタル・ガラスのマリア・テレージア型のシャンデリアが
つりさげられています。



こちらは青のサロン。壁面には青で彩色された絵がはめ込まれ
ロココ様式のソファーや椅子には
青色のダマスク織りの絹地が張られています。



こちらは赤のサロン



官邸の裏には青々とした芝生の美しい庭がひろがっていました。



手入れの行き届いた花壇には色とりどりの花が植えられています。
通りからは想像できない広い庭がありました。

こちらは裏側から見た首相官邸です。




0 件のコメント:

コメントを投稿